[セッションレポート] AWS上でゲーム開発パイプラインの作成 #reinvent

[セッションレポート] AWS上でゲーム開発パイプラインの作成 #reinvent

Clock Icon2020.12.24

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どうもコンサルティング部の後藤です。

本記事は AWS re:Invent2020 セッション" Creating a game development pipeline on AWS " のレポートになります。

セッション情報

セッションタイトル

Creating a game development pipeline on AWS

概要(機械翻訳)

COVID-19では、多くのゲーム開発者が、スタジオに戻ることなくゲーム開発を成功させることが可能かどうかを自問自答しています。Denis Dyack氏がApocalypse Studioのクラウドファーストのアプローチについて語り、完全にAWS上に構築されたゲーム開発パイプラインの構成要素を探ります。Amazon LumberyardやAmazon GameLiftなどのAWSゲームテックサービスを活用しながら、AWS LambdaやAmazon S3、ハイパワーなG4インスタンスをリモートワークステーションの電源として使用し、スタジオに戻る必要のないゲーム開発パイプラインを構築する方法をご紹介します。

スピーカー

Denis Dyack, CEO - Apocalypse Studios Inc

セッションレポート

概略

Apocalypse Studiosについて

  • オンタリオ州のナイアガラフォールズで2018年に設立されたビデオゲーム開発会社
  • 現在は Deadhaus Sonata というゲーム開発に取り込んでいる
  • クラウドファーストを意識して、積極的にクラウドを活用し新しいゲーム体験を作成している

クラウドを理解することについて

ゲーム開発環境をクラウドに移行するにあたり、自身がクラウドを理解して周りの技術スタッフに伝える事の重要性、何が出来るのか、何がメリットなのかを理解していないと、クラウド移行を決断することは困難であると述べられていました。

また、ゲーム開発にとってクラウドを活用することは非常に利点が多く、ゲーム業界の経済をリードしているフリートゥプレイのゲームは殆どがクラウドを利用している。特にAWSでは多くのゲーム技術を提供しており、成長しているゲームの殆どがAWSのゲーム技術を活用しているとのこと。

ゲーム開発環境をクラウド移行した時の話

GDC(Game Developers Conference)の準備中、突然講演はキャンセルとなり、COVID-19の影響で拠点としていたナイアガラフォールズのオフィスは閉鎖を余儀なくされた。AWS上でビルド環境を構築するにはどうすれば良いかを早急に検討し、2週間という期間で住宅ワーク可能な環境に移行することに挑戦したという。

実際にビルド環境をAWSに移行するにあたり、以下の事を行った。

  • リポジトリ全体をS3にアップロード(1週間程度
    • 更に調査していると、より早くアップロードできるツールもあった
  • 同時並行してGitlabをEC2で新規構築
    • Gitlabの構築は既に多くのツールがセットアップされていたため、統合は非常に簡単だったという
  • ビルドサーバをEC2に移行
    • 毎晩ビルドを実施するため、毎晩スケールアップ、スケールダウンを行うのにLambdaを使用した
      • ビルド時間が平均して6-8時間かかっていたものが、20分まで短縮できた
        • PC / PS / Xbox等異なるプラットフォームではクリーンな状態でビルドする必要があるため、ビルド時間は重要とのこと
      • 1ビルドにかかる費用も$2と、想定より抑えることができた
  • CloudWatchを使用して監視を行った

クラウド移行して得られた効果が多く、オフィス閉鎖以降特に問題を振り返ったことがないとのこと。

まとめ

今後はゲーム開発を続けていく中でLambdaやCognito、GameLift等のAWSサービスの利用を計画しているとのこと。

今回のクラウド移行で以下のような結果が得られ、非常に満足しているとのことでした。

  • ビルド時間が平均7時間から20分となり、2100%のスピードアップを実現
  • 内部ビルドサーバの費用が$15000だったが、年間$700まで抑えられた
  • 完全なバックアップ、耐障害性を手に入れた

最後に

以上、AWS reInvent2020のセッションのレポートになります。如何だったでしょうか。

COVID-19の影響で今まで通りの開発が困難となり、在宅ワークに移行する企業も増えてくるのではないでしょうか。しかし、このようなポジティブな事例があると、その決断もしやすいと思いました。

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